「新型肺炎」という間違えた用語を使い、楽観論を書いた日経の罪(以下は日経から)。

TED TIMES 2020-32 「コロナ3」 5/23編集長 大沢達男

 

新型肺炎」という間違えた用語を使い、楽観論を書いた日経の罪(以下は日経から)。

 

(2.11 WHOが「新型コロナウイルス感染症」を「COVID-19」と命名する。台湾、香港、一部日本では「武漢肺炎」、「武漢熱」が使われている)

2.23 「ダイアモンド・プリンセス」から下船の日本人、初の陽性。

2.23 エーロゾル感染。気管内挿菅などの医療行為でエーロゾルが発生し、目や口に入り感染。医療従事者にリスク。接触、飛沫、飛沫核(ちりが空気中を漂い、吸い込んで感染)にプラスされた新しい感染経路。

2.25 社説。新型肺炎問題は、世界経済への大きなリスクなる、それに対する協調が必要である(楽観的な論調)。

2.26 社説。感染急拡大の「瀬戸際」をどう切り抜けるか(まだのんびりの楽観論)。

2.26 「習近平よ、世界に向けて詫びの一つもいってみろ!!」、 「WHOテドロスより中国寄りの朝日新聞」(ウイル4月号の広告)。

2.26 「新型肺炎の猛威と習近平の独裁」、「『異形の大国』の本性を見た」(Hanada4月号の広告)。

2.26 中国7万7658人、韓国977人、イタリア283人、日本170人、イラン95人、米国35人、オーストラリア22人(2/25時点の感染者数)。

2.27 経済非常時モードへ。イベント中止、出社禁止。日清食品パナソニック在宅勤務へ。

2.28 3月2日から春休みの期間、首相は全国の小中学校、高校、特殊支援学校に臨時休校を要請する、考えを表明。

2.29 コロナショックは、一過性。一旦感染が収まればV字快服になる。リーマンショック級の影響は出るが一過性である。「大機小機」(ほんとに恥ずかしい楽観論。ジャーナリズムは難しい)。

2.29 社説。高齢者は重症化するリスクは高いが、子どもにそうした傾向は出ていない。患者ゼロの学校も休校にする法的根拠は曖昧。文科省が、休校期間を設置者の判断に任せる、とトーンダウンしたの当然である。日経は見出しで「新型肺炎警戒で政府がすべきこと」を書いているが本文では「新型コロナウイルス感染」を使っている。

2.29 日経はこの日から、「新型肺炎」に代わり、「新型コロナ」を使っている。ディズニー休園、札幌閑散。

3.1 マスクに続きトイレットペーパーが店頭から消えた。

3.1 北海道 新型コロナ拡大。テント内で濃厚接触か。雪まつり後に発症急増。大阪の感染3人同じライブに。

3.2 政府は新型コロナウイルス検査で1日3800件可能になったと説明したが、実際は900件(ただし何の検査か報道されていない)。一方で「偽陽生」「偽陰性」がある報道している。

3.3 動けぬ個人、冷える消費。新型コロナの感染拡大で国内消費が冷え込んでいる。音楽・演劇の公演中止、文化施設の休館が広がっている。

3.4 マスクの品薄の状態が続いている。7割が中国製で出荷が滞っている。経産省は、マスク・消毒液の出品の自粛、適正価格での販売をネット企業に要請した。

3.5 大阪ライブでクラスター(感染者集団)の連鎖が起こってる。30代2人、40代7人、50代2人。

3.6 中韓からの入国者、感染に有無にかかわらず、宿泊・医療施設に2週間の待機を要請する。4月上旬の習近平国家主席国賓来日延期へ。PCR検査が6日から保険適用、実質無料。

3.9 大相撲史上初の無観客開催。「四股は邪悪なものを大地に押し込める」「相撲は単なるスポーツではなく神事である」(八角理事長)

3.12 社説。「4月には新年度が始まり、学校や企業の活動をどうするか重要な節目となる。自粛や行動制限を延々と続けるのは難しい。政府は・・・「やめ時」を判断する必要がある」(この主張も日経の罪。報道は難しい。後から考えるとんでもない主張をしている)。

3.12 センバツ中止。

3.13 WHOは11日に「パンデミック(世界的な大流行)とみなせる」と発表した。ギリシャ語で「すべて」を意味する「パン」、「人々」を意味する「デモス」を語源とする。具体的な拘束力はないが、ワクチン増産など具体的な施策を促す狙いがある。

3.13(夕刊) NY株下げ最大2352ドル安。日経平均一時1800円安。トランプ氏「五輪1年延期を」。