美しなるとは、美しく生きることです。

クリエーティブ・ビジネス塾44「美容辞典」(2015.11.4)塾長・大沢達男
1)1週間の出来事から気になる話題を取り上げました。2)新しい仕事へのヒントがあります。3)就活の武器になります。4)知らず知らずに創る力が生まれます。5)ご意見とご質問を歓迎します。

1、美容10則
『美容辞典』(濱田マサル 講談社)が売れています。なぜ売れているか。理由は明らかです。濱田マサルは美しくなるには美しく生きること。外見は心と身体から生まれる、と語るからです。全編は202項目で構成されていますが、そのなから10項目を厳選し、美容を考えます。
1)「日常の自分ケアは、5年後、10年後の自分のために!」(1)・・・未来の自分のために、生活すべてを全方位で底上げする意識を持とう。興味を持った事は調べるクセをつけることです。
2)「ダイエットもスキンケアも、今日できない事は、明日もきっとできない!」(3)・・・いますぐできることを始めまよう。頬杖をつくのをやめよう。深呼吸をしよう。キレイへの道は、簡単なことから始まります。
3)「スキンケアは生活習慣を見直す事」(16)・・・スキンケアの基本は、食生活を含む生活習慣全体のケア。加工されていない食品、人工的なものが加わっていないものをバランスよく取り入れることです。
4)「肌荒れは、七難表す」(21)・・・肌荒れは自分の悪い所すべてを表しています。食事、姿勢、ライフスタイル・・・。肌が綺麗であることは理想ですが、肌荒れをしない基礎対応力を作ることが大切です。
5)「ファストファッションはあれども、ファストビューティはない!」(50)・・・肌が生まれ変わる周期のことを<ターンオーバー>。正常に機能していれば、28日ごとに細胞が生まれ、成長し、新しい肌が作られます。
6)「ファンデーションとは理想の素肌を、作るもの」(84)・・・ファンデーションがメイクの完成度の80%占めます。塗るのではありません。理想の素肌を作るのです。
7)「頭皮ケアは、スキンケア!頭皮のたるみは、お顔のたるみ!!頭皮の赤みは、お顔のくすみ」(123)・・・顔と頭皮は一枚の皮で繋がっています。頭皮ケアを意識することが、くすみやたるみを防ぐことになります。
8)「美髪は、美肌とリンクする」(131)・・・髪のツヤは肌のツヤを引き立てる。顔のまわりの髪にツヤがあると、肌もキレイに見えます。とくに秋冬は外気が乾燥して髪も乾きやすく、ツヤが失われる。
9)「首のシワは、姿勢ジワ。姿勢を正しくしましょう!」(135)・・・首にシワがある人は姿勢が悪い。睡眠時の姿勢も首のシワの原因。枕の高さを見直しましょう。首にシワがよらない高さが基本です。
10)「キレイになること=生活改善。いまの生活を変えるだけで、キレイになります」(170)・・・生活を変えることは、正しい食生活、睡眠をとり、ストレスをためないこと。大切なのは対応能力を身につけることです。
2、生き方5則
生活習慣を変える、食生活を変える。実際に何をどう変えればいいのか。そこで生き方5則のヒント。
1)「1日10回、笑おう」・・・「ガンは笑って直そう」「笑うことで免疫力が高まる」。ふたつの自律神経のうち副交感神経を活性化させるとガン細胞は減ります。副交感神経を働かせるとは「笑う」ことです。
2)「30回、噛もう」・・・野菜はレインボー・ベジタブル。赤のトマト、緑のホウレンソウ、黄のカボチャ、白のダイコン、紫のナス、茶のゴボウ、黒のゴボウです。魚と肉は一日おきです。モグモグよく噛んでください。
3)「1万歩、歩こう」・・・歩く技術がある。スローピング=坂道の上り下りです。インターバル=速く、ゆっくりの繰り返しで歩く。180の公式=180から自分の年齢を引いた数に心拍数をするのが効率がいい。
4)「30分、歌おう」・・・歌は自律神経のバランスをとり、脳の活性化をする。ベルカント歌唱法の呼吸法は、口から息を吐ききり、お腹のふくらみを意識しながら、鼻から息を吸います。
5)世のため、人のために、努力しよう。
三方よし」とは、客よし、店よし、世間よしのことです。自分のことばかりで、人のためになること、世の中の役に立つことを忘れてはいませんか。すこしでもましな人間になるために努力するのです。
3、哲学
なぜ美容師(エアメイクアーティスト)が語る人生論に説得力があるか。それは濱田マサル自身が「雨の中を濡れた地面を這いつくばり、地面奥底のドロドロの砂利を食べるような日々を」戦った経験があるからです。地獄を見た者の決意があります。美容の真実の言葉があります。濱田マサルには哲学、思想があります。70年代に青春を送った私たちは、スティーブ・ジョブズのようにヒッピーの哲学を影響を受けています。
自然に帰れ、反近代主義、そして人間開放です。分かりやすく言えば「ラブ&ピース」。ロックでジョン・レノンのように美しい人間になる、人間らしい人間になる、それが哲学でした。