スーツを着て仕事から帰ってくるダディを玄関で迎えたかった。

クリエーティブ・ビジネス塾12「英会話2」(2016.3.9)塾長・大沢達男
1)1週間の出来事から気になる話題を取り上げました。2)新しい仕事へのヒントがあります。3)就活の武器になります。4)知らず知らずに創る力が生まれます。5)ご意見とご質問を歓迎します。

1、Z世代
いま最新の人々Z世代とは、1990年代後半以降に生まれた人たちです。つまりティーンエイジャー。X世代(1960年代・70年代生まれの人)の子どもです。これから世に出てくる人です。
"Generation Z represents a significant blend of races and ethnic backgrounds. And don't forget that they comprise a quarter of the U.S. population."(Z世代は、人種や民族的背景の著しい融合を象徴しています。そして彼らがアメリカの4分の1を占めていることを忘れてはなりません。『実践ビジネス英会話』2016,1 NHK出版)。
"One positive thing I can say about Generation Z is that its members know the value of dollar. They were kids during Great Recession, so they know about economizing during tough times."(1つ、Z世代のよい点として私が言えるのは、彼らがお金の価値を知っていることですね。大不況期に子どもだったので、生活が苦しい間は倹約するということをわきまえています。前掲2016.1)。
Z世代は、本当の意味でデジタル・ネイティブ(デジタル世代)です。毎週10時間以上オンラインに費やしています。かといって自己中心的な物質主義者ではありません。社会的不公正、環境問題、政情不安や政治的対立の関心を持っています。
2、ミレニアル(Millennial)
「ミレニアル」とは、2000年世代の人=1980年代・90年代生まれの人です。いまの20代の人々です。
"Millennials tend to place a higher value on experiences than accumulating material possessions."(2000年世代の人たちは、物質的な所有物を集めることよりも経験を重視する傾向がありますから。前掲 2016,3)。
"I read the other day that there are now almost as many families in America heated by single moms as there are families where mom stays home and dad brings home the bacon.
A great many households are now led by women who are divorced, widowed or were never married.(先日私が読んだところでは、現在アメリカでは、母子家庭の数と、母親が家にいて父親が生活費と稼いでいる家庭の数は、ほぼ同じです。離婚したり、夫と死別したり、1度も結婚したこともない女性が今では、非常に多くの家庭を担っているのです。前掲2016,3)。
そして、性的少数者LGBT)の権利を守るために立ち上がったのも、ミレニアルです。
3、ベビーブーマー
アメリカン・ドリームとは、郊外の一軒家を持つことです。スプリンクラーのある緑の芝生はきれいに刈り込まれています。そしてドライブウエィにはピカピカのシボレーが停まっています。これがアメリカンドリームです。
"The high point of American dream was the late 1940s and '50s.(アメリカン・ドリームの頂点は、1940年代終わりごろと50年代でした)。
”We see it as a golden age of kids racing out the front door to greet dads coming home from work in a gray flannel suit and fedora, and moms shopping at the supermarket in white gloves."(グレーのフランネルスーツにソフト帽姿で職場から帰ってくる父親を、玄関のドアを走り出て迎える子供たち、白い手袋をしてスーパーで買い物をする母親、という黄金時代として、当時を見ているのです。前掲 2015,6)。
この黄金時代に生まれた子供たちがベビーブーマー(boomer)です。Boomerとは、1946年〜59年に生まれた人々で、キューバ危機やベトナム戦争を経験しています(日本の「団塊の世代」は、47年から49年生まれで、より狭義。)。「ジーンズ・スニーカー・Tシャツ」ファッションです。そしてブーマーは、ヒッピー・カルチャーも生み出しました。「セックス・ドラッグ・ロックンロール」です。
一番若いのが10代の「Z世代」、次に20代の「ミレニアム」、そして40~50代の「X世代」は、1960年代・70年代生まれ、さらに1940〜50年代生まれの「ベビーブーマー」ということになります。
「実践ビジネス英会話」は、このヒッピー・カルチャーの不良の話題に乏しいのが欠点です。杉田敏先生が「スクエア」なのか。でもこれをやったら、「実践『反』ビジネス英会話」になってしまうかもね。