2017年史上最悪の大統領と、2021年史上最弱の大統領の就任演説の採点する。どちらの勝ちか?

TED TIMES 2021-4 「トランプvs.バイデン」 1/29 編集長 大沢達男

 

2017年史上最悪の大統領と、2021年史上最弱の大統領の就任演説の採点する。どちらの勝ちか?

 

1、オープニング

(TRUNP)12017年1月の大統領就任演説の冒頭で、トランプはこう言いました。

「私たちは、首都ワシントンから権力を移す、あなた方に取り戻す、みんなの元にだ」(以下全て、翻訳は大沢)

政治屋は儲かったが、仕事はなくなり、工場は閉鎖された。既得権者は守られたが、アメリカ市民は捨てられた」

(BIDEN)12021年1月の大統領就任演説の冒頭で、バイデンはこう言いました。

「民主主義は壊れやすい。が、いまこの時、みなさん、民主主義は勝利しました」

「これらの挑戦に勝利するために、魂を取り戻し、アメリカの明日を確保するのためには、言葉以上のものが必要です。それは、民主主義でもっとも見つけにくいもの、結束。結束です」

2、主張

(T)トランプはアメリカの悲惨な現状を訴えました。

「母と子たちは、都市部で貧困のままだ。国のあちこちでお墓のように閉鎖された工場が見捨てられている。 資金に恵まれた教育制度は、若く素晴らしい生徒に知識を与えていない。そして犯罪とギャングと麻薬は命を奪い、アメリカの潜在力を奪った。アメリカの暴力は、いますぐにいまここで、終わりにする」

「ひとつづつ工場は閉鎖され、外国に去り、何百万の労働者は省みられず、捨てられた。中間層の富は家計から取りはがされ、世界中にばらまかれた」

「きょうからこれからは新しいビジョンがアメリカを統治する。きょうからこれからはたったひとつ、アメリカ第一で行く。アメリカ第一だ」

「私たちは国を守る。ものを作り、会社を盗み、仕事を失くす、他国の暴挙から国を守る」

アメリカはふたたび勝ち始める。かつてないように。仕事を取り戻す。国境を取り戻す。金を取り戻す。そして私たちは夢を取り戻すのだ」

「簡単な二つのルールがあるだけだ。アメリカの製品を買い、アメリカの人を雇うのだ」

(B)バイデンは結束を呼びかけました。

「結束がなければ、平和はない、憎しみと怒りだけです。進歩はありません。無法の横行、国家がなくなり、混乱だけになります」

「だから、今日この時、この場所で、新たなスタートを切りましょう。みんなが、お互いに耳を傾け、お互いの話を聞きましょう」

「選挙で私を支持してくれた人々、あなたがたの信頼に、私は謙虚に答えます。私を支持しなかった人々、言わせてください。私たちの取り組みを見届けて、私と私の心を見極めてください。それでもまだ反対なら、それでいいです。それが民主主義、それがアメリカです」

アメリカ人らしいと、私たちが好む共通の目的とは、何でしょうか。機会、安全、自由、威厳、尊敬、名誉、そしてそう、真実です」

「私たちは(非市民戦争)の終わりを宣言します。赤と青、地方と都市、保守とリベラルの対立の終わりです」

3、エンディング

(T)結論でトランプは、忘れ去られた人を無視しないと、呼びかけました。

「黒だろうが茶だろうが白だろうが、私たちにはすべて愛国者の赤い血が流れている」

「すべてのアメリカ人に言う。近い遠い、小さい大きい、山から山へ、海から海へ、全ての町のアメリカ人に聞いてほしい。あなたたちは二度と無視されることはない」

(B)結論でバイデンは、アメリカの結束の物語を作ろうと、呼びかけました。

「私は率直に話します。憲法を守ります。民主主義を守ります。アメリカを守ります。すべてを捧げます。権力ではなく、可能性をかけてです。個人の利益のためでなく、公共の福祉のためにです。一緒になりましょう。アメリカの、恐れではなく希望の、分裂ではなく結束の、暗黒ではなく光の、物語を作ろうではありませんか」

(勝負の判定)トランプvs,バイデン。論理的、具体性、提案力で採点。「3 vs.0」でトランプの勝ちです。