ゴルフ場に行こう。石川遼を見よう。

 コンテンツ・ビジネス塾「石川遼2」(2008-39) 10/28塾長・大沢達男
1)1週間分の日経、ビジネスアイとFTが、3分間で読めます。2)営業での話題に困りません。3)あすの仕事につながるヒントがあります。4)毎週ひとつのキーワードで、実力がつきます。5)ご意見とご質問を歓迎します。

1、ハニカミ王子の進化
ギネス世界新記録、プロゴルフ史上最年少15才245日で優勝した、もと「ハニカミ王子」の石川遼が進化しています。誕生日は1991年9月17日、優勝は昨年の5月、今年は高校生でプロに転向しています。
先々週までの戦績は、正式のツアー競技ではない「関西オープン」の優勝がありますが、16戦中8回の予選落ち、最高順位は3位とあまりパッとしないものでした。
ところがやっとプロ選手とのラウンドに慣れてきたのか、この2週間好調が続いています。まず先週、ゴルフのプロ競技の中でもっとも格式が高い「第73回日本オープン(10/16~10/19)」で、堂々2位。そして今週「ブリヂストンオープン(10/23~10/26)」でも、12位という成績を残したのです。
賞金は先週が2200万円、今週が282万円、通算賞金額で4213万円。プロの勲章である賞金ランキングで19位にまでのし上がってきたのです(トップは片山晋呉選手で1億2819万円)。
2、ジャンボ尾崎
ゴルフをプレーしない人でも、ジャンボ尾崎尾崎将司)を知っているでしょう。石川遼はあのジャンボ尾崎と比較されています。
ジャンボはプロ野球からプロゴルフに転身しました。71年からプロツアーに本格参戦。長身、スポーツ刈り、悲鳴が上がるほどのロングヒッターでたちまち人気者になります。石川遼とジャンボの類似性。それは、ゴルフをしない主婦、女子高校生、子どもがゴルフを見るようにしたことです。
それはテレビの視聴率で証明されます。昨年までの男子ツアーは3~4%。それが石川遼が決勝に残ると6~8%に上がるのです。プロ転向ツアー第1戦の「東建ホームメイドカップ」の最終日はなんと10.1%を記録しました。ゴルフの世界で最高人気の「マスターズ」でさえ6~8%です。
宮里藍横峰さくら上田桃子の女子ツアー人気に負けない。石川遼は男子ツアーの救世主になる。ところが先輩プロたちには、手放しで遼君を歓迎できない事情があります。なぜなら契約スポンサー9社、20億円の契約金を独り占めしてしまっているからです(週刊ダイアモンド11/1 「石川遼 男子ツアーの救世主」早瀬利之 P.66~P.69)。
3、タイガー・ウッズ
石川遼の魅力1、「マナー」。
一緒に回る方に好かれるゴルファーになりなさい。これが父の教えです。また遼君は中学生のときにジュニアレッスン会で、(ゴルフをできる幸せをくれた)お父さんお母さんありがとうと、大きな声で復唱しています。昨年の「ゴルフ日本シリーズ」では、スタートの10分前にティーグランドに登場し、にこやかに大会関係の長老たちにあいさつしていました。
石川遼の魅力2、「ダイナミックなスイング」。
フェアウエーの狭い「日本オープンで」でもドライバーをはなさなかった遼君は、無謀と言われました。しかしここで尻込みしていたら世界はない。攻めて攻めてバーディーを取る。ブリヂストン・オープンでは24個のイーグル、バーディーでトップタイになりました。もし試合を見に行ったら必ず遼君の練習を見てください。そのダイナミックなスイングは素人が見ても一流だと分かるものです。
石川遼の魅力3、「パター」。
ブリヂストン・オープンでは、平均パット数1.4884、堂々1位になっています。アプローチはびっくりするほどの素質。教えてもできない。独特のものがある。これはジャンボと並ぶプロ、中島常幸選手の遼君の素質に対する、褒め言葉です。
石川遼の魅力4、「アスリート」。ホントはファッションと言いたい。でもヨネックスの専属になってからダサイ。できるだけ早く遼君デザインのものを作って欲しい。遼君は中学時代陸上短距離の日本チャンピオンです。スポーツを愛するアスリートです。だれもができるゴルフで、だれもできないゴルフを、スポーツとしてする。これが石川遼の魅力のすべてです。つまりタイガー・ウッズです。