柳井正が、世界ランクナンバーワンの経営者に、なります。

TED TIMES 2020-43「柳井正」 7/6 編集長大沢達男

 

柳井正が、世界ランクナンバーワンの経営者に、なります。

 

1、ユニクロ トウキョウ

6月19日金曜日、待望のユニクロマスクが発売されたその日に、東京・銀座マロニエゲート2に、ユニクロの旗艦店「UNIQLO TOKYO」がオープンしました。

金曜日は地元の新百合ヶ丘ユニクロに、ユニクロマスクを買うために朝の7時30分から並びました。並んだのは100人位、私は50番ぐらい、8時には引換券をゲットしました。

そしてあくる土曜日、夕方3時30分ごろ、開店2日目の「ユニクロトウキョウ」に行きました。

並びました。といっても20人位でしょか。すぐに入れました。何よりうれしかったのは、入り口で缶コーヒー「ボス」のユニクロバージョンをもらえたことです。最高~です。

ユニクロトウキョウは4階まであります。まず上にあがり、順に見ました。立ち止まってしまったのは、ポロシャツです。ユニクロのロゴ入り、テニスの錦織圭ロジャー・フェデラー、そしてゴルフのアダム・スコットが着ているやつです。普段はとても派手で着こなせません。ゴルフをするときに、どーかと思ったのです。ハデだな~。どうしよう。ずいぶん迷いましたが、レジが混んでいることを理由に諦めました(実はそんな混んでいなかった)。でもなんだか、ドキドキして、楽しかった。ユニクロ、やってるなー。

2、ZARA

ファストファッションの勝ち組ZARA、1200店閉店>の大きな見出しが新聞に載りました(日経6/12)。新型コロナの影響です。

ZARAを運営するインディテックスは、2020年4月にある世界の店舗数7412店を、最終的に6700~6900店まで減らします。

ZARAだけではありません。新型コロナはファストファッションを直撃しました。H&Mの3月売り上げは前年比50%、GAPは北米を中心に数100店舗の閉鎖を検討しています。

そして1週間後、<ファストリ、世界首位を意識>の見出しが新聞を飾りました(日経6/19)。

ユニクロを運営するファーストリテイリング時価総額6兆5332億円、ZARAを運営するインディテックスは9兆1769億円、その差は2兆6千億円になりました(6/12現在)。2017年夏には、その差は10兆円ありました。ジリジリ差をつめて、ユニクロは世界首位を狙うまでになってきています。なんだか、うれしいじゃありませんか。

なぜユニクロは強いのか。

まず中国に強いからです。新型コロナはZARAが強い欧米を直撃しました。対してユニクロは中国とアジアに強い。コロナの影響から早く立ち直りました。

そして新型コロナでファッションが変わるからです。ファッション性の高い服から在宅勤務で普段着に。ユニクロはそのトレンドを先取りしていました。

「この店(ユニクロトウキョウ)から2020年代の世界のアパレル業界を変えたい」。ファーストリテイリング柳井正会長兼社長は、こう語りました(日経6/12)。世界はユニクロペースになっています。

3、柳井正

「新型コロナウィルスで生活感が変わった。これまでは服そのものがライススタイルと思われていた。今後は自らのスタイルに合わせて服を着る時代になっていく」(柳井正 日経6/22)。

ユニクロの服作りの理念「life wear」は、「生活着」、「生きる服」。企業理念のキャッチコピーは、「服を変え、常識を変え、世界を変える」。どちらも素晴らしい。

そんな時に、6月24日柳生正は京大の山中伸弥教授と本庶佑特別教授に50億円ずつ、100億円を寄付すると発表しました。人類がガンとウィルスに勝利するため。かっこいいではありませんか。

私は原宿のユニクロ(1998年)の頃から柳井正さんを応援しています。なぜなら、柳井さんはヒッピーだから、共感できるんです。

ヒッピーとは「産業化文明ではなく、自然に帰ろう」、「近代西洋理性ではなく、感覚を解放しよう」、「禅の瞑想で、宇宙と一緒になろう」、「セックス、ドラック、ロックンロール」です。

柳井さんが、日本のスティーブ・ジョブズだからです。