新人君へ。日経読んで、英語話して、銀座に行こう。

コンテンツ・ビジネス塾「日経・英語・銀座」(2009-12) 4/14塾長・大沢達男
1)1週間分の日経が、3分間で読めます。2)営業での話題に困りません。3)あすの仕事につながるヒントがあります。4)毎週ひとつのキーワードで、知らず知らず実力がつきます。5)ご意見とご質問を歓迎します。

1、日本を代表する日本経済新聞
専門学校、大学に進学したみなさん、就職で社会に出たみなさん、おめでとうございます。
贈る言葉があります。それは「諸君、学校出たら、勉強しよう」です。これは1983年に、日本経済新聞(日経・にっけい)が、地下鉄の中吊り広告で使ったキャッチフレーズです。
1)勉強するとは、このキャッチフレーズの通り、日経を読むことです。専門学校、大学に進学した人は、就職試験の準備のために日経を読みます。なぜなら、就職試験問題の出題者が、日経から問題を考えるからです。会社に入った人は、会社の先輩や取引先のお客さまの話題にスムーズに入っていけるように、日経を読みます。
2)なぜ日経なのか。ビジネスパースンが、日経を読んでいるからです。駅の新聞スタンドに行って見てください。他の新聞は「たけのこ」と呼ばれるように、縦にさして売られていますが、日経だけは平積みで他紙の4~5倍の量が売られています。通勤電車のなかを見回してください。全員が日経です。おとなになるとは、日経を読むことです。
3)日経は世界に影響を与えています。読売1000万部、朝日800万部、毎日390万部、日経300万部、産経200万部。落ち目の新聞の中で日経は発行部数を伸ばしています。日本は世界に例のない、新聞大国です。しかもみんなが真面目な「高級紙」を読んでいます(たとえば英国の有名な「ザ・サン」はトップレスの女性が登場する「タブロイド紙」)。なかでも日経は、高級紙のなかの高級紙、日本を代表する新聞です。いちばんの問題点はライバルが外国にしかないことです。
2、日経のどこを読むか。
日経の読み方に関する本があります。「株取引に日経の活かし方」、「世界と日本経済を日経でどう読むか」などです。それらはとりあえず関係ありません。
1)手っ取り早いのは、最終面の「私の履歴書」です。毎月ひとりの人生が連載されるのです。最近のもので印象に残っているのは、セブンイレブンの「鈴木敏文」さん、女優の「森光子」さん、ノーベル賞の「江崎玲於奈」さんなどです。生(ナマ)の人生に毎月出会えます。お客さまとの話題に困ったら、「私の履歴書」です。その反応で、お客さまの人柄や、上司の人間性もすっかりわかります。
2)つぎは日経の文化新聞としての魅力です。先日は映画監督「溝口健二」の特集を、見開き2頁週1で、1ヶ月やりました。溝口は、小津安二郎黒澤明とならび、日本を代表する映画監督です。浮世絵がゴッホに影響を与えたように、溝口はフランス映画の巨匠、ジャン・リュック・ゴダールの先生でした。戦後世界を風靡したヌーベル・バーグ(映画の新しい波)の震源には、溝口があったのです。溝口の「浪華悲歌」、「祗園の姉妹」は、傑作。日経のアートに関する記事は信用できます。
3)そして本命の経済記事です。まず社説は必ず目を通しましょう。つぎは連載される特集です。ハイブリッド・カー、薄型テレビ、金融危機、LED・・・タイミングよくテーマが選ばれ登場します。すぐに専門家になれます。さらには経済教室があります。経済学、政治学社会学トップランナーの講義があります。これを読むのはちょっとしんどい、でも確実に力がつきます。
3、英語と銀座。
日経を読むあなたは、世界のビジネスパースンと話題を共有する、世界で通用するビジネスパースンになっていきます。「私の履歴書」には、「100年に一度の経済危機」のメッセージを世界に発信した、米国の前FRB議長のグリーンスパンさんも登場しました。
1)世界で活躍するために、英語を学びましょう。「日本語が亡びるとき」を読みましたか。アジアでも、ヨーロッパでも、もちろんアメリカでも、これからは英語です。
2)そして週末には、世界のブランドがひしめく銀座に出掛けましょう。アルマーニ、シャネル、ヴィトン、グッチ、ユニクロH&M、ザラ。そこは外国人のお客さんで溢れています。秋葉原、下北、吉祥寺はもう卒業です。日経読んで、英語話して、銀座を歩きましょう。
帰りに帝国ホテルに行って、首相の麻生さん行きつけのバーで一杯やりましょう。もちろんお酒は20歳を過ぎてから。日経を読む新しいあなたに、乾杯です。