朝日、毎日のみなさん、書斎で書いていませんか。

クリエーティブ・ビジネス塾1「元旦社説」(2016.1.1)塾長・大沢達男
1)1週間の出来事から気になる話題を取り上げました。2)新しい仕事へのヒントがあります。3)就活の武器になります。4)知らず知らずに創る力が生まれます。5)ご意見とご質問を歓迎します。

1、朝日新聞
世界に分断の傷がある。COP21の合意のように連帯が必要である。まずイスラム国。過激派に対抗すべき勢力も分断している。つぎに経済の不平等。日本は難民を受け入れていない。国内にも所得格差、子ども貧困率、非正規雇用も多い。もはや平等の国ではない。さらに沖縄の米軍基地問題では同胞を見捨てている。分断をいかに克服すべきか。理念ではなく、実際的な解決を求める視点が重要である。社会の分断は民主主義への脅威でもある。
○高い視点からの抽象的な物言い。拉致の北朝鮮、東・南シナ海の中国、日本人を虐殺したIS。現実に解決すべき問題に提案がない。                                                   ニュース性 C     説得力C     提案力C

2、毎日新聞
18歳と19歳の若者に選挙権が与えられるのを機会に民主主義を考える。日本の安保論議で社会は分断された。世界でも難民とテロが、異なる価値観と多様性を否定している。民主主義の危機である。全員が納得する決定はないが、多様な選択肢とコンセンサスが民主主義を機能させる。戦前は多様性を失い国を亡ぼした。日本はいま、岐路に立つ。国家主導型か、多様な声をヘ反映させる社会か。多様性を認め、批判を許すのが、民主主義である。
○抽象的な民主主義論が緊急のテーマなのだろうか。問題は、経済の停滞、少子化高齢化社会である。選挙権がない高校生が書いた作文。                                     ニュース性C  説得力C 提案力C
 
3、読売新聞
日本は伊勢志摩サミットを主催する。まずテロのとの戦いに勝利すること。そして東と南シナ海での中国に自制を求めること。新3本の矢の1本目は名目GDP600兆円である。IT、ロボット、TPPを活用したい。1700兆円の家計金融資産もある。さらにデフレマインドを払拭したい。2、3本目は、希望出生率1.8、介護離職ゼロである。参院選で政権の安定が問われる。さまざまな課題解決そして憲法改正辺野古移転・・・実のある政策論議を求める。
○朝日、毎日のように高飛車で夢想的でないのがよい。しかしもう少し足で書きたい。総花的なのも改善すべき点である。      ニュース性 C 説得力 B 提案力 B

4、産経新聞
日本再生のために安倍首相に期待する。主権者の責任も重い。TPP発効に向けて規制緩和、保護政策転換も欠かせない。野党に問題がある。東・南シナ海での中国の台頭をどうするのか。慰安婦問題の決着で日本の名誉も守れなかった。首相には国際秩序の漂流を食い止める使命がある。基準は日米同盟。ジョン・ドーラン在日米司令官は自衛隊機に命を救われた経験がある。南シナ海でも日米協力は必要だ。国と国民の力を再結集したい。    
○国家戦略が明確に語られている。しかも事実をもとにしたニュースがある。だから説得力もある。署名論文の個性がある。                                                                 ニュース性A    説得力 B 提案力  B

5、日経新聞
世界との競争に勝ち生き残るには。まず世界2位の経済大国の修正から。1人あたりのGDPは世界27位、世銀のビジネル環境ランキングは34位である。グローバル化とIT化ができていない。模範は欧州。まずスイス。ある大学の外国人留学生比率は36%。ネスレの経営幹部14人は7つの国籍。次はオランダの農業。農産物輸出額は世界第2位。ドメスティックではなくグローバル農業である。明治、戦後のように、追いつけ追い越せの時代が来ている。
○シリーズの第1弾。時代を切り取る力。問題の発見の仕方。そして何をすればいいのか処方箋。すべてが議論されている。金を払える。                                             ニュース性  A 説得力  A   提案力A