THE TED TIMES 2022-27「少子化への解決策」 8/5 編集長 大沢達男
1、少子化
日経新聞が、「少子化へ打つ手はないのか」のタイトルで、3人の大学教授の見解を連載しました。
驚きました。3人が3人とも、女性がなぜ子供産みたがらないか、なぜ出産を躊躇するのか、それは金の問題であるとし、社会的援助を論じています。
3人ともインチキな先生ではなさそうなので、先生たちのご意見が、日本の論壇の主流のようです。
だとすれが、日本は終わっています。少子化は解決できません。統計学の予測通り30世紀初頭に日本民族は地球上から姿を消します。
少子化とはまず男性の問題です。夫婦が子作りに励まなければ、子供はできません。男女同権、雇用機会均等法、セクハラ、便所の落書き禁止、Y談禁止・・・。
なぜ男性の性欲減退のことを問題にしないのでしょうか。3人は3人とも女性のことだけを問題にしています。
そして少子化とは日本国の問題です。日本民族の問題です。3人は日本という国家を論じ、大和民族を論じていません。
これでは全く少子化問題を論ずることはできません。
2、3人の論者
1)前田正子 甲南大学教授
日本社会は、安心して出産し、すべての子どもが健やかに育つ環境が、保証できていない。
日本の子育て支援策で足りなのは、①包括的な子ども若者支援体系になっていない。②自治体間格差。③正規と非正規雇用者の制度利用の格差である。
これからの少子化対策で優先的に推進すべきことは、①現金給付の充実。②結婚・出生を総域的支えるように充実させること。出生率を回復させるために、幅広い国民がそのための費用を負担することが必要である。
3)脇坂明 学習院大学教授
WLB(ワーク・ライフ・バランス 仕事の生活の調和)と少子化の関係を考える。①健康で豊かな生活のための時間が確保できる社会。②多様な働き方・生き方が選択できる社会。③就労による経済的自立が可能な社会。WLB憲章は少子化抑制を目指すものが多い。そしてテレワークは出生率の抑制抑制に期待できる、と考えられる。
3、日本人
3人の先生のお話を聞きていて、悲しくなります。どなたも、日本人は日本人として生まれて、何をすべきかに、触れていません。
花王という企業は、「清潔な国民は栄える」、その理念を全うするために、春秋に富む若者を集め企業活動を続けてきました。
トヨタは、「産業報国」、仕事で日本国に貢献するために、クルマを作ってきました。
伊藤忠商事の企業使命は、「三方良し」。その意味は、売り手よし、買い手よし、世間よし。ビジネスパースンの使命は、企業・消費者そして社会を、幸せにすることです。
企業と同じように、学校にも創立の理念があり、そのために授業があり、鍛錬があります。
どこの家族も同じです。先祖の遺訓を継ぎ、子孫につなぐために、頑張っています。
ところが、日本国憲法には何もありません。日本人とは何なのか。日本国に使命は何なのか。
ただあるのは平和だけ。GHQが日本に与えた「日本国憲法」が少子化の原因です。
日本の伝統は、自由、平等ではありません。自己犠牲、自利利他、滅私奉公です。和をもって尊しとする。分に安んずることです。
日本人が日本人の誇りを回復することなくして、少子化問題は解決しません。
「千早ぶる神のひらきしその道をひらくは人の力なりけり(明治天皇)」