チャールズ・ダーウィン(1809~1882)の進化論から、英米の帝国主義、そしてマルクス主義が始まりました。

THE TED TIMES 2024-06「進化論」 2/7 編集長 大沢達男 チャールズ・ダーウィン(1809~1882)の進化論から、英米の帝国主義、そしてマルクス主義が始まりました。 1、英国 <英国のインド進出では、武力だけではなく、インド教徒と回教徒、藩王と藩王、ジャッ…

篠山紀信、荒木経惟、坂田栄一郎の時代の終わり。なんだか自分も終わるようで、怖い。

THE TED TIMES 2024-05「篠山紀信」 1/29 編集長 大沢達男 篠山紀信、荒木経惟、坂田栄一郎の時代の終わり。なんだか自分も終わるようで、怖い。 1、篠山紀信(1940~2024) 篠山紀信さん(以下敬称略)が1月4日に亡くなりました。 残念です。私は電通のクリエ…

「銀座の終わり」と「ジャズの誕生」を描いた映画『白鍵と黒鍵の間に』。

THE TED TIMES 2024-04「映画『白鍵と黒鍵の間に』」 1/22 編集長 大沢達男 「銀座の終わり」と「ジャズの誕生」を描いた映画『白鍵と黒鍵の間に』。 1、「アキラのズンドコ節」 70年代に、銀座日航ホテル(今はない)の地下で、ピアノ弾きのバイトをしてい…

だれが、なにが、新聞の代わりを、やってくれるのでしょうか。

THE TED TIMES 2024-03「新聞の終わり」 1/15 編集長 大沢達男 だれが、なにが、新聞の代わりを、やってくれるのでしょうか。 1、「朝日の最下位」事件 まったく私的な会合ですが、「元旦社説ランキング」というイベントを、数年続けてやっています。 正月に…

『白鍵と黒鍵の間に』(小説:南博 小学館 )は「ジャズ ポスト ジャズ」の物語です。

THE TED TIMES 2024-02「ジャズ」 1/8 編集長 大沢達男 『白鍵と黒鍵の間に』(小説:南博 小学館 )は「ジャズ ポスト ジャズ」の物語です。 1、ジャズは終わった 『白鍵と黒鍵の間に』(南博 小学館)は、1987~9年の銀座を舞台にした、ジャズピアニストの…

各社の社説を、1)新聞力(ニュースがあるか)、2)論説力(論があり説があるか)、3)創造力(オリジナリティがあるか)で、採点しました。

THE TED TIMES 2024-01「元旦社説」 1/1 編集長 大沢達男 各社の社説を、1)新聞力(ニュースがあるか)、2)論説力(論があり説があるか)、3)創造力(オリジナリティがあるか)で、採点しました。 ○朝日新聞(暴力を許さね 関心と関与を) ウクライナ、ガザ…

映画『枯れ葉』は、今年二人目のフィンランドの監督の作品です。

THE TED TIMES 2023-52「枯れ葉」 12/27 編集長 大沢達男 映画『枯れ葉』は、今年二人目のフィンランドの監督の作品です。 1、アキ・カウリスマキ 映画『枯れ葉』を観ていて驚きました。ルキノ・ヴィスコンティ監督の映画『若者のすべて』(1960~)のポスター…

『パーフェクト・デイズ』、東京をこんなに美しく撮った映画はありません。

THE TED TIMES 2023-51「パーフェクト・デイズ」 12/26 編集長 大沢達男 『パーフェクト・デイズ』、東京をこんなに美しく撮った映画はありません。 1、小津安二郎 映画『パーフェクト・デイズ』は、主人公の中山の部屋をカメラが低い位置から撮るシーンから…

年の暮れに冴えない話題ですが、いわゆる認知症は病気ではありません。

THE TED TIMES 2023-50「認知症」 12/25 編集長 大沢達男 年の暮れに冴えない話題ですが、いわゆる認知症は病気ではありません。 1、「認知症」 「認知症」はdementiaの訳語として、2004年に政府によって採択された言葉です。それまでは痴呆症。「痴呆」は侮…

またまた年末の大逆転、映画『ポトフ』が、今年の私の好きな洋画のNo. 1になりました。

THE TED TIMES 2023-49「ポトフ」 12/23 編集長 大沢達男 またまた年末の大逆転、映画『ポトフ』が、今年の私の好きな洋画のNo. 1になりました。 1、田園交響曲 野原に長くテーブルを並べ、30人ぐらいの人が食事をするシーンがあります。 左手の奥にシャトー…

年末の大逆転『ゴジラ-1.0』が、今年の私の好きな邦画のNo. 1になりました。

THE TED TIMES 2023-48「ゴジラ-1.0」 12/19 編集長 大沢達男 年末の大逆転『ゴジラ-1.0』が、今年の私の好きな邦画のNo. 1になりました。 1、大和心 特攻隊として出撃した零戦が突撃できずに不時着、しかもその整備基地の危機で仲間を見捨てることになる、…

遼クンさようなら、また会う日まで。

THE TED TIMES 2023-47「石川遼」 12/12 編集長 大沢達男 遼クンさようなら、また会う日まで。 1、サンデー・バックナイン ゴルフ日本シリーズの初日(11月30日)、遼クンは-2(ツーアンダー)で回りました。トップ・グループではないけれど、いい出だしでした…

残念ながら世界No. 1は見送りです。『首』の北野武は、映画史で、どこに位置付けられるのでしょう。

THE TED TIMES 2023-46「『首』北野武」 12/5 編集長 大沢達男 残念ながら世界No. 1は見送りです。『首』の北野武は、映画史で、どこに位置付けられるのでしょう。 1、TOHOシネマ日比谷 映画『首』(北野武監督)を観るために、映画開始の2時間前に日比谷に…

「×××という老いぼれに率いられた子供っぽい集団」の敗北。

THE TED TIMES 2023-45「米国の敗北」 11/29 編集長 大沢達男 「×××という老いぼれに率いられた子供っぽい集団」の敗北。 1、ならず者国家 英国を代表するジャーナリスト、FT(Finacial Times)のギデオン・ラックマンは、ロシアは今やマフィア国家である、と…

『ヨーロッパ新世紀』という変な日本題名の映画、日本人が全く映画を理解できない証拠(原題 『R.M.N.』)。

THE TED TIMES 2023-44「クリスティアン・ムンジウ」 11/22 編集長 大沢達男 『ヨーロッパ新世紀』という変な日本題名の映画、日本人が全く映画を理解できない証拠(原題 『R.M.N.』)。 1、彼女 トランシルバニア・ルーマニアのある村の住民集会です。 村の…

映画のロウ・イエ監督が、世界No.1(私のベストテン)から陥落しました。

THE TED TIMES 2023-43「ロウ・イエ」 11/15 編集長 大沢達男 映画のロウ・イエ監督が、世界No.1(私のベストテン)から陥落しました。 1、シネ・リーブル池袋 11月3日文化の日、映画「サタデーフィクション」のプロモーションで、ついに憧れのロウ・イエ…

「コンセプト」の作り方を秋元康から学びましょう。

THE TED TIMES 2023-41「秋元康」 11/7 編集長 大沢達男 「コンセプト」の作り方を秋元康から学びましょう。 1、アンディ・ウォーホル 「インタヴュアーはしゃべって欲しいことを、あらかじめ教えて欲しい、私はその通りに話すから・・・」と言ったのは、 現…

FTのジリアン・テットの「SMR」議論が面白い。これから彼女に注目します。

THE TED TIMES 2023-40「SMR」 10/30 編集長 大沢達男 FTのジリアン・テットの「SMR」議論が面白い。これから彼女に注目します。 1、サム・アルトマン サム・アルトマン(1985~)を知っていますか。 チャットGPTで世界の注目を集めているオープンAI社のCEO…

「2024年問題」を語るなら、フィールドワークをして、まず現場の声を聞くべきである。

THE TED TIMES 2023-39「2024年問題」 10/22 編集長 大沢達男 「2024年問題」を語るなら、フィールドワークをして、まず現場の声を聞くべきである。 1、2024年問題 「2024年問題」とは、労働時間短縮とワークライフバランスの問題です。日経の「『2024年問題…

藤井聡太は、希有の天才の一つの実験の結果、想像の線の上の必然。

THE TED TIMES 2023-38「藤井聡太②」 10/15 編集長 大沢達男 藤井聡太は、希有の天才の一つの実験の結果、想像の線の上の必然。 1、永瀬拓矢 藤井聡太8冠達成。 最後のタイトル「王座」を明け渡した永瀬拓矢が、日経のインタヴューで藤井聡太は「人間をやめ…

『日本二千六百年史』(大川周明 毎日ワンズ)を読む。

THE TED TIMES 2023-37「大川周明②」 10/8 編集長 大沢達男 『日本二千六百年史』(大川周明 毎日ワンズ)を読む。 1、ダイナミック 大川周明は戦前の代表的な国家主義者として知られています。 ところが『米英東亜侵略史』(土曜社)を読んで、単純な「国家…

なぜ学校で、大川周明の『米英東亜侵略史』を、教えてくれなかったのだろう。

THE TED TIMES 2023-36「大川周明」 10/1 編集長 大沢達男 なぜ学校で、大川周明の『米英東亜侵略史』を、教えてくれなかったのだろう。 1、東京裁判 東京裁判(極東国際軍事裁判)でただ一人民間人で、A級戦犯容疑者として逮捕されながら、精神障害のために…

ローマ歌劇場『椿姫』で、俄然輝いていたモンゴル歌手、アマルトゥブン・エングバート。

THE TED TIMES 2023-35「椿姫」 9/21 編集長 大沢達男 ローマ歌劇場『椿姫』で、俄然輝いていたモンゴル歌手、アマルトゥブン・エングバート。 1、開演前 早く会場に行って、ロビーで観客ウオッチングを楽しもうとしていたのですが、何だか遅れてしまいまし…

『「統一教会」問題の本当の核心』(菅沼光弘 秀和システム)を読む。

THE TED TIMES 2023-34「菅沼光弘」 9/14 編集長 大沢達男 『「統一教会」問題の本当の核心』(菅沼光弘 秀和システム)を読む。 著者の菅沼光弘(1936~2022)は、元公安調査官です。この著作の後に亡くなられています。 この本の「はじめに」に書いてある通…

映画『兎たちの暴走』(兎子暴力 The Old Town Girls)』は、中国を語る上で欠かせない新しい中国映画です。

THE TED TIMES 2023-33「兎たちの暴走」 9/7 編集長 大沢達男 映画『兎たちの暴走』(兎子暴力 The Old Town Girls)』は、中国を語る上で欠かせない新しい中国映画です。 1、アンニュイあるいはノンシャラン 「アンニュイ」(物憂げで気怠い)あるいは「ノン…

プリゴジン暗殺に見られる「ニヒリズム・ロシア」の系譜。

THE TED TIMES 2023-32「ブリゴジン」 8/29 編集長 大沢達男 プリゴジン暗殺に見られる「ニヒリズム・ロシア」の系譜。 1、ニーナ・フルシチョフ ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・ブリゴジン(1961~2023)が搭乗していた民間小型ジェット機…

『理由なき反抗』でのジム(ジェームス・ディーン)の台詞を覚えてみましょう。

THE TED TIMES 2023-31「ジェームス・ディーン」 8/22 編集長 大沢達男 『理由なき反抗』でのジム(ジェームス・ディーン)の台詞を覚えてみましょう。 1、『理由なき反抗』 映画『理由なき反抗(Rebel Without A Cause)』(1955年 ニコラス・レイ監督)は、…

被爆者の体験は絶対的ですが、平和思想は人それぞれでいい。

THE TED TIMES 2023-30「中沢啓治」 8/15 編集長 大沢達男 被爆者の体験は絶対的ですが、平和思想は人それぞれでいい。 1、『はだしのゲン』 広島原爆の被爆者の体験は、『原爆の子』(長田新編 岩波書店)と『はだしのゲン』(中沢啓治 汐文社)によって、…

暴走する特捜、責任はマスコミにもある。

THE TED TIMES 2023-29「弘中惇一郎」 8/3 編集長 大沢達男 暴走する特捜、責任はマスコミにもある。 1、スタンドプレー 5年近く前になりますが、カルロス・ゴーン日産自動車会長が東京地検特捜部に逮捕されたときに、堀江貴文(ホリエモン)が言った言葉が…

「パフューム」を初めて見た驚き、それは「未来の記憶」。

THE TED TIMES 2023-28「パフューム」 7/26 編集長 大沢達男 「パフューム」を初めて見た驚き、それは「未来の記憶」。 1、驚き 7/15~17の音楽イベント「インスパイア・トウキョウ」(代々木体育館)の2日目。 「パフューム」は、「iri」、「いきものがかり…